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リノベ事例、ちょっと和風。

コロナ騒動の真っ最中に工事をしたリノベーションです。


カメラマンさんに撮ってもらうタイミングを逃していて、私のイマイチな写真ですいません。

完成して1年後、点検での様子を最初に1枚。雰囲気良く暮らされていました。

和室の雰囲気も残した

木造の戸建て住宅のリノベーションです。

全体を治すのではなく1階を中心に残すべきもの、変えてしまうものを慎重に判断しながら設計と工事を進めました。


既存の様子。

ご両親から受け継いだ家は、1階の中央に玄関があり、ダイニングキッチンと和室。洗面室と浴室、そしてトイレという構成でした。


キッチンは、やはり長年使い込まれた痕跡が残り、一旦キレイにリセットしたいという気持ちが強かったそうです。


あまり使っていない和室は荷物が無造作に置かれているような状態でした。

本当はこの部屋が2面採光が確保出来て条件の良い部屋になります。


今回の提案では、和室だった所にキッチンとダイニングを設けて、キッチンだったところをソファを置けるリビングにしましょう、、というものです。


但し、和室の雰囲気はある程度残した設計にしました。タタミや床柱、天井などは解体してしまいますが、真壁の柱梁、長押などは残し、障子も再利用しています。


仕上がるとこんな感じになりました。タタミは杉の無垢板に、壁はローラー漆喰にしています。

天井はラワン合板で仕上げライティングレールを埋め込みました。


キッチンは家具屋さんに作ってもらいました。コンパクトですが吊戸棚も作って使いやすいと思います。キッチンの面材もラワン材です。


明かりが灯るとこんな雰囲気に。



リビングにした部屋からダイニング側を眺めています。ランマに通風も可能な硝子窓を設けています。

普段開け放しにしておくと、空間がつながって広々な雰囲気になるのかな、、と考えました。


テレビなんかが置かれて、この手前にソファがあります。


建物の外観はほとんどいじらず、1階を中心にリノベーションをした事例を紹介してみました。

このコスト高で、新築工事が減っていく傾向なのかもしれません。


リノベーションはビフォアとアフターのギャップが楽しく、住まい手の生活、暮らしが、良い方向に変わってくれると設計者本当に嬉しいです。


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